500gで335円の手羽中を使って辛味チキンを再現する

このエントリは暴走冷蔵庫 Advent Calendar 202015日目のエントリです。前はデスラブちゃんで ケーキバイキングでは一番カレーが美味い でした。

辛味チキンってあるじゃないですか、おいしいですよね。あれを再現してみようという試みです。

辛味チキンってほどほどにジャンキーで安くてサイゼリヤに入ったらとりあえず頼むんですよね。最近、めちゃくちゃ安い手羽中をみつけて、買ったはいいけどもてあましてたので消費がてら作ってみることにしました。

因みにサイゼの辛味チキンが5ピース入って300円ですが、今回のチキンには十数ピース入ってるので半額くらいですね。

考察

市中に再現してみた系のレシピはいっぱいあるんですが、無視して作ります。

まずあの色。辛味ってついてるしトウガラシの赤さかと思いきや、意外と辛さはないです。じゃあなんの色なのとなるんですが、個人的にはパプリカパウダーじゃないかなと踏んでます。

次に味付け。意外と複雑というか形容し難い味をしてるんですよね。舌に触れた瞬間に旨味を感じるのでもしかしたら化学調味料か何かを使ってるのかもしれません

そして一番謎なのが調理方法。私は焼いてるのかなと思ってたんですが再現レシピを調べると揚げてるものが多かったです。あれ揚げてる…?

バージョン1

ひとまず作っていきましょう。

鶏肉です

鶏肉

あの全体的にまんべんなく赤い感じからして、粉ではなく赤い液体を塗ってるんじゃないかと思ってます。つまり油か酒かの溶媒にパプリカの色素を溶かしている。という訳で鶏肉に塗る調味液を作ります。

まず塩。500gらしいので重量2%の塩。

塩

つぎにカイエンペッパー(トウガラシ)少々

トウガラシ

トウガラシの3倍くらいのパプリカパウダー

パプリカパウダー

どうせ甘味も入ってるだろうと1%のハチミツ

ハチミツ

全部が溶ける程度の酒

酒

これらを混ぜあわせるとこうなります。

調味液

調味液を鶏肉にすりこみましょう

調味液を鶏肉に刷り込んだ

サイゼリヤの安さからして調味液は結構ギリギリで作ってるだろうと踏んで少なめにしたんですが、全然色素が足りないですね。

オーブンで焼きましょう。身を上にします。

天板に並べた

余熱したオーブンで焼きます。

天板をオーブンに入れる

確か100度20分で焼いたら綺麗に焼けなかったので170度に上げて10分くらい焼き直しました。

焼けた鶏肉

あとはサイゼらしくワインと一緒に頂きましょう。

食卓に並んだ鶏肉

塩味がついてるので普通においしいんですが、全然香味チキンっぽくなかったです。色も赤くないですしね。

バージョン2

バージョン1はそもそも焼くのに30分かかってるので効率悪そうですよね。サイゼリヤならもっと効率化してるはず。空気より水の方が熱伝導率がいいはずなので恐らく茹でてるんじゃないでしょうか。しかも安い鶏特有の臭みが抜けて一石二鳥!

ということでバージョン2は旦一鶏肉を塩茹でにして、そのあとに調味油を塗ることにします。前回は調味液だったので今回は調味油にしてみます。

ということで再度登場、鶏肉です。

鶏肉

塩茹でにします。塩加減はパスタを茹でるときくらい。

鍋

お湯を沸かしている間に調味油を作りましょう。今回はオリーブオイル、ハチミツ、パプリカパウダー、カイエンペッパーです。

調味料

まずはカイエンペッパーをほどほど

カイエンペッパー

同量くらいのパプリカパウダー

パプリカパウダー

ハチミツとオリーブオイル。これは目分量で適当に入れてます。

ハチミツとオリーブオイル

が、ハチミツとオリーブオイルが全く混ざらなかったので白ワインを入れて溶かしました

白ワインで溶かした

鶏肉が茹で上がったらバットにとって粗熱をとります。

茹であがった鶏肉

本当はキッチンペーパーで水を切りたかったんですがちょうど切らしてたのでそのままです。

粗熱がとれたら調味油を塗っていきます。

調味油を鶏肉に塗る

これで一応完成のはずですが、1ピース食べてみたら茹でた鶏の味がしました。何というか水っぽいんですよね。因みに茹で汁はすごくおいしかったのであとでスープにしました。

鶏を茹でた汁

このままじゃいただけないのでグリルで焼きましょう。

鶏をグリルで焼く

ハチミツを塗ってるので綺麗に焦げ目がつきます。

食卓に並んだ鶏

焼いたらおいしかったです。

とはいえ、やっぱり辛味チキンからは程遠いですね。色も違うし味もちょっと薄いです。

バージョン3

やっぱり調味液や調味油だと色が薄いです。思えばラー油なんかも辛味チキンほどの色はしてないですよね。ということはもしかしたら粉なのかもしれません。それに、いままで雰囲気でいれていたカイエンペッパーやパプリカパウダー少ないかもしれません。試してみましょう。

スパイスは以下を使います。パプリカパウダー、カイエンペッパー、ガラムマサラ。今回は甘味調味料なしでやってみます。

スパイス

塩の写真がないですが、15g入れました。入れすぎですね。

カイエンペッパーを小匙1/2

カイエンペッパー小匙1/2

パプリカパウダーを小匙1弱

パプリカパウダー小匙1弱

ガラムマサラを少々。これは臭み消しです。

ガラムマザラ少々

粉ものばっかなのでダマになりやすいです。卵溶きなどでしっかり混ぜましょう。

混ぜる

ダマがなくなったら鶏肉にまぶします

スパイスを鶏肉にまぶす

身の方は凹凸などが結構あるのでまんべんなく摺り込みます。

スパイスを摺り込む

確かこのまま30分くらい馴染ませたはず。

摺り込めたらオーブンで焼きます。確か皮目を170度20分、ひっくり返して10分だったはず。

天板に鶏肉を並べる

焼き上がったら完成です。

食卓に並んだ鶏

塩入れすぎてしょっぱいです。それ以外の感想だとマイルドさに欠けます。今回あえて抜いてみたんですがやっぱり甘味は必要ですね。

まだまだ試行が足りてませんが、アドベントカレンダーの期限がきたのでこれでタイムアップです。

感想

思ったより難しかったです。どれも舌に触れた瞬間の旨味を再現できてないので恐らく知らない調味料を使ってます。化学調味料を試してみたかったんですが普段使わないので尻込みしてます。あるいは赤色なのを考えるとトマトベースの何かかもしれません(トマトにはグルタミン酸が含まれます)。

調理方法も揚げる発想がなかったので試してみたいですね。

因みにこれ以外にも500gの手羽中を何度か使ってて、直近1ヶ月で3kgくらい手羽中を食べてるはずです。ガラムマサラと塩を塗ってグリルで焼いた香味チキンは手軽においしくてお勧めです。

κeen Written by:

エンジニア