金継ぎをした

気に入っていた漆器を不注意で割ってしまったので金継ぎを試してみることにしました。 意外と難しいということが分かりました。

今回継ぐのは漆器のナッツボールとニトリで買った小皿です。 ニトリの小皿は金継ぎセットが届いて金継ぎをしようとした矢先に割ってしまったのでことのついでに継いでみることにしました。

金継ぎには割れた破片をくっつける方と欠けた部分を埋める方がありますが、今回やるのはくっつける方です。 おおむね2週間かかります。

だいたいTwitterで実況したとおりなのでほぼTogetterになります。

Amazonで金継ぎセットを買って、手順書通りにやっていきます。

片手にゴム手袋、もう片方の手は素手でやりました。

小麦粉と水でパン生地のようなものを作ったあとに漆を加えます。 漆を加えると粘り気が出るというか、ガムっぽくなります。

このガム(麦漆)を竹串で塗っていきます。

今見るとこの塗り方は甘いですね。もうちょっと薄く、均等に、全面に塗った方がいいです。

小皿は4つのパーツに割れた上に一部欠けてしまいました。 麦漆で欠けの部分も埋められないかな、と盛ってみたのですが結論からいうとダメでしたね。

漆器の方は3つに割れて、その他塗装の剥げが何箇所かありました。 なんとなく嵌め込むとピタっと元の場所に収まるイメージでしたが、全然そんなことなかったです。 麦漆でずるずる滑りますしパーツが3つになるとあっちを立てればこっちが立たず、それぞれを正しい場所に置くのは至難の技でした。 結局、ずれたままになってしまいました。

因みに、後で調べると盛り出た麦漆は拭き取るのが正解だったみたいですが、手順書にはそんなこと書いてなかったです。 あとで削ればいいやって思ってたのですが、陶器はざらざらして削りづらいですし、漆器は表面が傷付きそうで怖くて削りづらかったです。

いちおうくっついたら乾燥させます。

湿気で乾かすというのは矛盾してるようですが、水分を抜く訳ではなくて漆液中のウルシオールをラッカーゼで酸化重合させているようです。

ウルシオールといえばかぶれる人もいるらしいですね。人によっては直接触れなくても気化したウルシオールだけでかぶれる人もいるみたいです。 私は直接手につきましたが、かぶれませんでした。

お片付けは意外と楽でした。油で拭き取れるらしいです。

ここまでの作業で30分くらいです。

状況によって最短4, 5日で乾くらしいですが、週末に作業したいので1週間待って次の週末に作業します。

先述の通りあんまり綺麗じゃなかったようです。

バリを取ります。彫刻刀が刃先が小さくて使いやすかったです。

本当はヤスリとかも使って綺麗に仕上げるらしいですが、気付かずに彫刻刀で荒く削っただけで進めてしまいます。 漆器にヤスリかけたら大変なことになりそうですが大丈夫なんですかね。

因みに関係ないところについてしまった漆はこのときに油で拭き取れるらしいです。

本当はもっと繊細に線を引くものみたいです。まあ、ここは個々人の美的感覚に合わせればいいでしょう。

今回買った金継ぎセットにはアルミ粉とパール粉が入ってました。 色合い的にアルミの方が元の柄に合いそうだったのでアルミ粉を使います。 本物の金を使いたい人は検索したら金継ぎ用の金粉だけ売ってます。

筆先に金粉を載せすぎました。蒔く前に少しはたいた方がよさそうですね。 今回はアルミ粉なので痛くないですが金粉を使うときにこれやると怖いですね。

蒔いたあとは真綿でポンポンと定着させます。 筆を使わずにいきなり真綿で蒔くやり方もあるみたいです。

ひとまず継ぎ目と漆が剥げてる箇所には塗れました。

また乾燥させます。

そしてまた次の週末を待ちます。

余計な金粉を拭き取って、水洗いします。

仕上がりはあまり綺麗じゃないですがひとまずくっつきました。

ちなみにお値段ですが金継ぎセット1式で1万円弱でした。 漆の保存期限は1年ほどらしいのでそんなに頻繁に皿を割る人でなければ漆は1回きりの用になるかもしれません。道具はずっと使えます。 私の場合は割った漆器が27,000円したので特に迷わず金継ぎセットを買いましたが場合によっては買い直した方が安いかもしれません。

また、私のように初手は失敗しがちだと思うので高いお皿を修理するなら一旦百均でお皿を買ってきて割って、練習した方がいいかもしれません。

まだうちに欠けた茶碗もあるので次は埋めもやってみたいですね。

κeen Written by:

エンジニア