私はよく庭園や植物園を訪れるが、意外と道端でも多様な植物が見かけられる。 ふと思い立ったので少し並べてみた。
写真は歩きながら撮ったものが多いので荒い。 また、基本的にWikipediaを参照しながら書いてあるのであまり信用しないほうが良い。
シェフレラ
ウコギ科フカノキ属ヤドリフカノキ。
和名も付いているが園芸では属名のシェフレラで呼ばれることが多いよう。 原産は中国だが「枯らす方が難しい」と言われるほど簡単に育つので日本でも街中や室内でもよくみかける。 勤務先のオフィスにあるが、5本立て中2本枯れた。
上の写真は歩道脇に誰かが鉢を置いたもの。公有地だけどいいのかなあ。 あるいは下の写真のように街路樹脇に植えられたものもたまにある。
本当にいいのかなあ。
アロカシア
サトイモ科クワズイモ属クワズイモ。
シェフレラに同じく和名もあるが園芸では属名のアロカシアで呼ばれることが多いよう。 先の街路樹脇のシェフレラの隣に生えてた。茎が大きかったので思わずそっちを撮ったがもうちょっと葉が映るようにすればよかった。 分布はアジアの熱帯地域が主で、日本だと四国、九州、沖縄にも生えるそう。 ここは関東なので恐らく誰かが観葉に植えたものと思われる。 トトロが傘にしてるのはこれかな?
モンステラ
サトイモ科ホウライショウ属ホウライショウ。
サトイモ科ついでにモンステラも。同じく属名のモンステラで呼ばれる。分布は熱帯アメリカだそう。 ジャングル(熱帯アメリカだから正確にはアマゾンかな?)だとか植物園の温室だとかでこれの気根がカーテンのように垂れてる。
画像認識のテスト用にオフィスでも育てられてて気に入ってる。
ハイビスカス
アオイ科フヨウ属ブッソウゲ。
これまた属名のHibiscus(ヒビスクス)の英語読みのハイビスカスの名で知られる。 近所の花壇に植えられてた。
ハイビスカスは属名なのでこのブッソウゲ以外にもフヨウ属全体を表すのにも用いられる。 ハイビスカスティーとかは別にブッソウゲの花から抽出したわけではなく同属のロゼールから作るらしい。
因みに属名にもなってる芙蓉はこんな花。東山動植物園での写真。 旅館の部屋とかで名前はよく見かけるが花は意外と知られてない気がする。 「侘び寂びの心を身に付けたハイビスカス」みたいな見た目。
シャクヤク
ボタン科ボタン属シャクヤク。
東大の龍岡門の近くの住宅街に生えてた。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」のあの芍薬。 素人目にはボタンとシャクヤクの区別が付きづらいが、ボタンは木本でシャクヤクは草本とのこと。 これは草本っぽいからシャクヤクだと思う。
ただしシャクヤク台にボタンを接いだ廉価版ボタンもあるので難しい。 ボタンは種から木を育てないといけないので希少価値が高いらしい。
これが牡丹(のはず)。座る方。上野公園の牡丹園での寒牡丹祭りで撮った。
あと芍薬は根が薬用になるらしく小石川植物園の薬草の薬草園でも見られる。。
ヤマユリ
ユリ科ユリ属ヤマユリ。
歩く姿の方。植物多様性センター内に自生してた。ちょっと街中感はないけど無料の施設内で自生してるのでセーフでしょ。 ユリは花は綺麗だけど茎と葉が単調であまり好きじゃない。むかごをみつけると少しテンション上がる。
イチョウ
イチョウ科イチョウ属イチョウ。もうちょっと言うとイチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属イチョウ。
東京都や文京区の木、東大のシンボル。街路樹によく見かけるけど花壇に幼木が生えてるのはめずらしい気がするので撮った。 銀杏の匂いで大学生には嫌われる。かつてISUCONに出た時は1回目が「銀杏絶滅しろ」、2回目が「(ρ_-)/超銀杏バスターズ(・ω・ o)」で出たのでなんか銀杏を滅ぼすポジションにいる。 古代ではイチョウ綱は栄えたが殆どは絶滅し現代ではイチョウを残すのみの生きた化石。動物に例えるとスズメ以外鳥類が全滅くらいの絶滅ぶり。もしイチョウを滅ぼしたらイチョウ綱が滅びる。
イチョウは精子発見の木が小石川植物園にあったり東大の教授が雌雄の判別方法を発見したくせに学内のイチョウは雌木だったり英名が銀杏(ギンキョウ)の音写のGinkgoだったり銀杏には実は毒があったりと小話には事欠かない。
サルスベリ
ミソハギ科サルスベリ属サルスベリ。
漢字で書くと百日紅。そのくらい花が長持ちするらしい。縮緬みたいな花が咲く。綺麗な花とツルツルした独特の樹皮で鑑賞に佳い。 少し小洒落たところに行くと大体植えられてる気がする。因みにこれはクリーニング屋の前に鉢で出されていたもので風情はない。 個人的にはサルスベリよりシマサルスベリの方が好き。
オリーブ
モクセイ科オリーブ属オリーブ。モクセイ科なので金木犀や柊の親戚。
写真がひどい。これはレンガ風の外壁にオリーブを植えて地中海っぽさを出してる建物の写真。 関東でも案外育つんだね。オリーブは風媒花で自家不和合性があるので1本植えただけでは中々結実しない。 主に葉や白い幹の鑑賞、地中海っぽさを出すアイテムとしての需要になる。
スミレ
スミレ科スミレ属スミレ。
これは小石川植物園内での写真だけど自生してたからまあ、いいでしょ。 元々1年草には興味がなかったけどヴァイオレットエヴァーガーデンにはまったので撮った。 ヴァイオレットちゃんかわいい。アニメがNetflixで見れる他2020年1月に劇場版が出るからみんな見て。
ヴァイオレットエヴァーガーデンつながりだと以下の植物の写真が手元にある。
ブーゲンビリア。オシロイバナ科。東南植物公園で撮影。映画の告知画像でも描かれてる。
カトレヤ。ラン科。神代植物公園にて撮影。洋ランの女王。劇中のカトレヤさんもそんな感じ。
アイリス。アヤメ科。多分浜離宮恩賜庭園にて撮影。和名は花菖蒲。劇中でも登場した。
あとはエリカとルクリアの写真が欲しいけど中々出会えない。 残りの劇中に登場する花名だと、ドールが全員花名由来の名前を持つのでドール養成学校の生徒も居るけど全員は面倒だからいいや。 エリカとルクリアの情報お待ちしております。
アジサイ
アジサイ科アジサイ属アジサイ。古い分類だとユキノシタ科だったりするけどAPG体系だとアジサイ科。
これは街路樹脇に生えてた。レリーフのように斑があるから多分園芸種なんだろうけど品種名までは分からず。 古くから楽しまれているだけあって品種は意外にも多様にある。 原産地が日本で、鬱屈とした気分になりがちな梅雨に憩いをもたらしてくれる。
西洋にも持ち込まれていて、西洋品種もある。これはスノーフレーク。上野公園の弁天近くにて撮影。 和名だとアジサイ属カシワバアジサイの品種ものらしい。
睡蓮鉢
スイレン科スイレン属。写真は多分ヒツジグサ。
ハスに似てるけど別物。日本だとヒツジグサのみが自生するが、世界的には種が色々あるし品種ものも沢山ある。これも歩道横で誰かが育ててた。いいのかなあ。
ハスは水面より上に葉が伸びるのに対して睡蓮は水面に浮かぶ。2枚目は恐らく鉢が狭すぎて伸びてしまってる。 英名はwater lily(水百合)だが学名のNymphaeaの方が好き。恐らくギリシャ神話の精霊ニンフに由来する名前で、絵画の「ヒュラスとニンフたち」にも描かれている。
個人的に睡蓮鉢は風情があって好きなのだが写真のように藻が生えて汚くなると考えもの。
シャクナゲ
ツツジ科ツツジ属シャクナゲ。
ツツジならよく道路脇に生えてるがシャクナゲは珍しい。神保町の住友銀行脇に生えてた。 環状に咲いた花とその下の放射状の葉からブーケを持った花嫁の手を連想する。綺麗。
最後に
ただの列挙なのでまとめとかはない。これを期に道端の草木に目を向けてくれたら幸いです。あるいはヴァイオレットエヴァーガーデン見て。